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それからまた少しの間、愛花は私の胸の中から動かなかったが、落ち着いてきたようで胸から離れた

「真希さん、ありがとうございます」
「いえいえ、これぐらいいつでもしてあげるよ」
「うん…。あの…真希さん…？」
「ん？どうしたの？」
「なんで真希さんはそんなに優しいんですか？今だって私の過去を聞こうとはしないし、何も言わずに泣いてる私を待っててくれて…どうしてなんですか？」
急な質問に私は戸惑いを隠せない
なんで優しいか…？
そんなの決まってんじゃん…

「愛花が好きだから…」
「え…？私が好き…？」
えっ…？私今なんて言った…？
もしかして思ってたこと口に出してた？

「真希さん、今、私のことが好きって言いましたよね…？」
あっ…言っちゃったんだ…
心の中で留めておかなきゃいけないって思ってたのに…

「うん…言ったよ…。私、愛花が好き」
ここまで来たらもう逃げられない
伝えるしかない