無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「真希さんは私が好き…。」
愛花は私が言った言葉の持つ意味を理解しようと何度も繰り返してた

「愛花…、ここまで言っちゃったから私、ちゃんと言うわ」
「はい…」
愛花の目を見つめて話し始めた

「私、実はレズビアンなの。恋愛対象は女の子なんだよ。それでバイト先に来た愛花を見たときに私のタイプで一目惚れみたいな感じで好きになったんだ。」
「はい…」
「好きだなって思ったけど、レズビアンってそんなに簡単ではなくて、相手に理解してもらえなかったり、同性愛に嫌悪感を持たれてたら思いを伝えることで今の関係すら壊れちゃう。だから言わないでおこうと思ってた。」
「うん…」
「で、あの夜…小林くんが来て、例の娘の話をしたときの愛花を見たときにすごく苦しそうに見えて、私は辛かった…。今日だってそうだよ…。ずっと辛そうな顔してて見てたくなかった…。好きな人の悲しい顔なんて見たくない…」
「うん…」
「だから少しでも笑ってほしくてご飯食べさせたし、抱えてるもの少しでもおろせるように受け止めたんだけど…気持ち伝えちゃったね…」

愛花は私の目を見てずっと話を聞いてくれた
どういう思いで聞いてくれたのかわからないけど、ちゃんときいてくれただけでいい