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悪魔の誘惑

第1章 水野香奈の秘密



水野香奈は伊吹私立高校に勤務する教師である。

4年大学で教員免許を取り、今年で丁度3年目になる。

勤務し始めの頃は、授業の準備や生徒のサポートが上手くいかず、仕事に忙殺される日々を送っていたが、生徒に学ぶ事の楽しさを知り、勉学を好きになってもらいたいという強固な信念があった為、努力に努力を重ね、2年の間を経て、少しずつその努力の成果を周囲から認めてもらえるようになった。

とは言っても、まだ2年。
まだまだ新米の教師である事に変わりは無く、生徒にとって手本となる教育者にはまだまだ遠いと痛感しているので、これからも血の滲むような努力をするだろう。

水野香奈は、真面目で仕事熱心な女性であると同時に外面も人より優れていた。

大きな二重の目、整った鼻に血色の良い赤いふっくらとした唇、色白の肌。
毎朝、デパコスのファンデーションを塗り、ナチュラルなアイメイクと薄ピンクの口紅をつけている

体型は、男が理想とするボンキュボンで、ハリのある大きな胸と引き締まったウエストに大きなお尻、そして程よくむっちりとした足。

いつも白のブラウスに黒のタイトスカートに黒の3センチヒールというのが彼女のスタイルだ。

そんな彼女は皆から好かれる存在だったが、見目麗しい女性が先生という夢のような光景に、思春期の男子が興奮しないわけも無く、比率で言えば男子の方が圧倒的に人気だった。
しかし、彼女には自分が綺麗だという自覚が無いので、なぜ男子の方から熱烈に好かれるのか理由が分からなかった。

美人で温厚な性格で仕事熱心な水野。


だが、彼女には誰にも言えない秘密があった。













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