テキストサイズ

Nectar

第2章 大ファンです

ー蓮sideー

サイン会も無事に終わり、その後の仕事もこなしてから宿舎に帰る。

マンション下にいるファンたちに時間も遅いし帰るように促し、しばらく部屋でゆっくりしてからまた外に出ると、すでにファンの姿は無かった。

暗い道を1人、コンビニに向かって歩く。

向こうからやってくる女の人の影。

ファンだったらヤバいな…

なんて思いつつ、フラフラとしている足取りが危なっかしくて見てしまう。

すれ違う瞬間…

蓮「愛梨さん?!」

今1番会いたくないはずの彼女がそこに居て、僕は不覚にも声を出してしまった。

黙って通り過ぎれば良かったのに…最悪だ。

愛梨「ん…?あ~末っ子だ(笑)」

またその笑顔にドキッとしてしまうこの心臓が恨めしい。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ