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Nectar

第8章 理想と現実

ー蓮sideー

後続曲のレコーディング。

待ち時間の間は携帯を手放さなかった。

だって…

蓮「ハル〜…やっぱり愛梨電話に出てくれない(泣)」

メールだって返ってこないし…

遙稀「よしよし…」

唯一話を聞いてくれるハル。

遙稀「でも…正直僕も大和の方が面白いと思う(笑)」

ただハルはちょっと毒舌。



愛梨…

まだ怒ってるの?

しゃべくり009の放送時間…

愛梨の事だから絶対見てくれる。

その自信はあったからやっぱり携帯をチェックしてしまう。

はぁ…

蓮「ぅわっ!!」

今日何度目かのため息をついた直後、手の中の携帯がいきなり鳴り始めたことに驚いて恥ずかしいぐらい声が出てしまった。

近くに居るメンバー達がバカにしたように笑ってる。

でもそんな事より…

蓮「ハル、ハル!愛梨だ!愛梨から電話かかってきた!」

遙稀「じゃあ早く出なよ!切れちゃうよ?」

呆れたようにそう言ってレコーディングブースに入っていった。

蓮「も、もしもし!愛梨?!」

愛梨「バカ!!!」

蓮「え、何?何?!まだ怒ってるの?」



愛梨「何でテレビであんな事喋っちゃうの…恥ずかしい…」

えっ…?

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