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蓮「練習なんかしなくても愛梨の料理は美味いから！あー…やっぱあいつらに食べさせるのは勿体無いから何も作らなくていい！」

愛梨「ふふっ(笑)ほんっと生意気ー！」

楽しそうに笑いながら愛梨は俺の鼻をキュッと摘まんだ。

ほら。
この笑顔さえ俺は自慢できるよ。

でも可愛すぎて誰にも見せたくない。

蓮「ちょっと寒くなってきたな…。中入ろう。」

愛梨「うん。夏も終わっちゃったね…」

愛梨は少し淋しそうに呟いた。

春の終わりに出会って、梅雨の時期に付き合い出した。

夏もどこにも連れて行ってあげられなかった。

でも愛梨は今までの俺たちを見てきたせいか、本当に忙しいのを分かってくれてて…

物分りが良過ぎるっていうか…

ワガママなんて言わないから、1人で無理して我慢してるんじゃないかってコッチが不安になる。

今日みたいに“会いたい”とか言ってくれればいいんだけど…

普段は絶対そんな事言ってくれないから、いつか溜め込んだ物が爆発して俺の側から居なくなったら…

そう考えるだけでも怖い。

きっと愛梨が居なくなったら正気じゃ居られないから…

愛梨「蓮？大丈夫？」

心配そうに覗き込んでくる愛梨の顔を見てハッとした。

何考えてんだろ…

幸せ過ぎて怖くなったのか…

蓮「今日泊まってくから。」

部屋に入るとそのまま寝室に向かった。

愛梨が俺の腕の中にいるって実感するとやっぱり最高に幸せだった。