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Nectar

第9章 幸せすぎて

ー愛梨sideー

蓮がクリームを泡立てている間にフルーツを切る。

愛梨「ご飯も食べる?」

蓮「ん~?コレだけで良い。」

すっごい楽しそうだし(笑)

蓮「愛梨っ愛梨っ!」

何かと思ったら顔にクリーム付けてる。

何よ、その顔…

愛梨「…ウザい。」

蓮「何で!そこは“仕方ないなぁ~”って!ペロッて!」

…はぁ。

愛梨「それ出来ないとデコレーション出来ないから早くして」

蓮「はい…」

何故かブイーンというハンドミキサーの音が悲しそうに聞こえる…

仕方ないなぁ…

愛梨「蓮?あ~ん…」

振り向いた蓮は拗ねていたのか唇が少しだけ出ていたけど、差し出したイチゴを見て目をキラッと輝かせた。

愛梨「あ~んは?いらない?」

蓮「いる!あ~ん!」

開いた口にイチゴを放り込むと、口角をクイっと上げて満足そうにモグモグしていた。

全く…

たまにこうやって可愛いとこ見せるからやられちゃうんだよね(笑)

きっとメンバーもこんな末っ子だから甘やかすんだ。

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