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Nectar

第9章 幸せすぎて

愛梨「じゃあちょっとだけ待ってて」

そう言って愛梨は焦ったようにパタパタとキッチンに走って行った。

スグにブイーンって機械音が聞こえてきてキッチンを覗きに行く。

蓮「何してるの?」

愛梨「あっ、ちょっと見ないでよ!」

…生クリーム?

愛梨「ケーキ。明日ちょっとでも時間があれば渡そうと思って…スポンジは焼いて冷ましてあるから。後はデコレーションだけ…」

蓮「本当に?!」

愛梨の向こうには小さな小さなスポンジが見えた。

蓮「小さい…」

愛梨「4号だもん(笑)大きくても食べきれないでしょ?前と違って蓮だけのためのケーキだし…」

蓮「俺だけ…」

いくら我慢しても頬が緩む(笑)

愛梨「前に蓮が食べれなかったのが可哀想だっただけだから!」

ニヤニヤ顔の俺を見て、愛梨が焦ったようにそう付け加えた。

そんなに照れなくても(笑)

蓮「じゃあ俺も手伝う!俺と愛梨のケーキ♪」

愛梨「はいはい(笑)じゃあコレ泡立てて。」

言われる通りブイーンってやった。

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