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Nectar

第10章 始まり

ー愛梨sideー

蓮「あ~行きたくない!」

愛梨「何言ってんの(笑)明後日でしょ?CD発売。ちゃんと予約してるから。」

蓮「そんな事しないでも俺がサイン入りの上げるのに…」

愛梨「大和さんのサイン?!」

それは切実に欲しい!

蓮「大和以外の!サイン入り~(笑)」

愛梨「えっ…そんなのいらない。」



蓮「はぁ…やっぱり行きたくない。」

何よその呆れた顔は!

愛梨「早くしないと遅れるよ?生放送ステージはココで友達と見る予定だから。頑張ってね!」

蓮「頑張る…」

愛梨「うん。蓮のファンの子も居るからかっこ良いところ見せてあげて?(笑)」

そう言うと蓮は静かに私を抱き締めてきた。

愛梨「…どうしたの?」

蓮「頑張るから…だから愛梨も見てて。大和ばっかりじゃなくて、俺の事も見て」

愛梨「分かってるよ(笑)ちゃんと見てるから。ね?」

蓮の背中に手を回してポンポンッと軽く叩いた。

蓮「うん…」

さっきより少しだけ強く抱き締めてきたから、私も何も言わずに力を強めた。

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