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Nectar

第10章 始まり



蓮「はぁ…行かなきゃ。」

ゆっくりと蓮が離れて行った。

愛梨「よし、頑張ってね!」

蓮「当たり前。かっこ良いとこ見せなきゃダメだし(笑)」

少し笑った蓮を見てホッとした。

離れたくないのは私も同じだけど…

蓮には待って居るファンがたくさん居るから頑張ってもらわないと…

蓮「じゃあ行ってくる。」

愛梨「うん、行ってらっしゃい。無理はしないでよ?」

蓮「分かってるよ(笑)」

最後に軽くキスをして、笑顔で見送った。

一気に静かになった広い部屋を見ると一層寂しさが込み上げる。

はぁ…

泣きそうになるのを我慢していると携帯が鳴った。

それはさっき出て行ったばかりの蓮からの着信で…

ディスプレイにはテディベアの後ろから顔を出しているクリクリ目の可愛い蓮の画像が映し出されていた。

まったく…(笑)

蓮「もしもし?ちゃんと俺の画像出てた?(笑)」

愛梨「出てたよ~。ファンなら発狂しそうなほど可愛いのが(笑)」

きっと私が寂しくなるの分かっててやったんだよね?

この電話だってタイミング良すぎだし(笑)

でもおかげで泣かずに済んだよ。

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