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Nectar

第10章 始まり

ー愛梨sideー

蓮に電話をかけると、すごくテンションが高かった。

そしてまだ楽屋に居るらしく、後ろからちょこちょことメンバーの騒ぐ声が聞こえてくる。

愛梨「お疲れ様。すっごくかっこ良かった!」

蓮「やっぱり?(笑)俺もそう思った!」

本当テンション高過ぎ(笑)

「愛梨ちゃ~ん!」

遠くで聞こえた声はきっとハル。

愛梨「みんな楽しそうだね(笑)」

蓮「テンション高過ぎてうるさいよ。」

愛梨「自分だって相当ハイになってるくせに(笑)」



愛梨「ん?蓮?」

返事がない…

その代わりガチャガチャと音だけが響いてきた。

「俺だ。」

愛梨「裕翔…さん?…ですか?」

いきなり聞こえた声に焦った。
でもメンバーの声を聞き間違えるはずがない。

裕翔「あぁ。見たか?さっきの放送。」

愛梨「あっ、はい。とても素敵でした!」

心臓が早くなって、携帯を持っている手に汗をかく。

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