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Nectar

第10章 始まり

ー愛梨sideー

愛梨「そろそろ帰ろうかな…」

楽しい時間はあっという間に過ぎ、もう日付が変わろうとしていた。

蓮「もうちょっとだけ。実はもう1人紹介したい人がいるんだ。」

えっ…?誰だろ…

千里「もう来るみたいだから、ゆっくり待ってたらいいよ。」

愛梨「あっ…はい。」

誰がやって来るのか、全く想像がつかなかった。


……




「悪い、遅くなった!」

そう言いながら入って来た人を見て驚いた。

蓮「お疲れ様です、新堂さん。僕の彼女、愛梨です。」

えっ…えぇ?

愛梨「マネージャーさん?!大丈夫なの?」

焦りながら蓮の耳元でこっそりと聞いた。

蓮「大丈夫。新堂さんは俺たちの本当の兄貴みたいで…みんな信頼してる。だから愛梨の事も紹介しておきたかったんだ。」

その言葉を聞いて心からホッとした。

新堂「初めまして、新堂です。本当はこんな事許しちゃダメなんだけど…まぁ俺からしても蓮は可愛い末っ子だしな(笑)」

蓮「ちょ、新堂さん!」

蓮の頭をグリグリッと押さえた新堂さん。

新堂「愛梨ちゃん、蓮の相手大変でしょ?何かあったらすぐ俺に言って」

千里「新堂さん!逆逆(笑)蓮が愛梨ちゃんに振り回されっぱなしです(笑)」

蓮「そうですよ!こう見えても苦労してるんです!それに彼氏の前でナンパ紛いの事しないで下さいよぉ…」

何とも言えない表情の蓮を見てみんなで笑った。

明日から岩手に行くみんなにエールを送り、誰も居ない裏口からマンションを出た。

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