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Nectar

第11章 壊れていく

「くくくっ…(笑)」

愛梨!?

愛梨「さっきの何?(笑)わぁー!って(笑)」

俺の真似をしながら笑う愛梨。

蓮「いやいや、誰でもあぁなるって!」

愛梨「あぁいう時はこうするの!」

蓮「えっ?いてっ!…え?!」

軽く手首を叩かれたと思うと目の前には高く上がった愛梨の足…

愛梨「ね?」

ストンと下ろされた足…

蓮「はっ?!何?今の何?!」

愛梨「昔だけど、合気道とテコンドー習ってたから。」



あっ!

蓮「もしかして付き合う前に…ベランダで!俺が抱きしめた時の“痛い目見たくなかったら離して”って本気だったの?!」

愛梨「当たり前じゃん。」

怖っ…

怖過ぎる!

愛梨の事怒らせたら俺終わりだ!

愛梨「って言うのは半分冗談(笑)あの状況だったら逃げて正解!蓮…本当に大丈夫だった?怪我ない?」

言葉が出ない俺の身体を触って確認している愛梨。

蓮「えっ…何?どこまでが冗談?!」

(愛梨「テコンドーと合気道習ってたのは本当だけど、実戦でなんて使った事ないし、多分咄嗟に使えない。笑ったけど、ナイフ向けられてる蓮見たら心臓止まるかと思った。」

少し震えている愛梨の肩を抱き寄せた。

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