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Nectar

第11章 壊れていく

ー愛梨sideー

愛梨「でも…蓮を助けなきゃって…走り出そうとしたら蓮がわぁー!って走って逃げた…。その姿はちょっとマヌケだったけど(笑)」

クスッと笑った私。

蓮は私の肩を持って向き合った。

蓮「俺を助けなきゃって何?あり得ないから。今それ聞いた俺の方が心臓止まりそうだった。絶対そんな事しないで。」

愛梨「でもっ…」

蓮「あり得ないの!もしまたあんな事があっても何もするな!むしろ逃げろ!」

私を見つめる瞳があまりにも真剣でそれ以上何も言えなかった。



蓮「じゃっ、ホテル行こ!」

さっきまでの真剣な顔が嘘みたいにニコッと笑うと私の手をとって歩き出した。

ホテルに着くとすぐに「念のため…」と言って、さっきの事を事務所に連絡していた。

ただ、その事をTwitterに上げるとファンからの心配のコメントが凄かった。

愛梨「愛されてるね(笑)」

蓮「本当…逆に心配させちゃった…」

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