テキストサイズ

Nectar

第11章 壊れていく

ー愛梨sideー

ん…?

重たい瞼を持ち上げると、呆れた顔をした由奈がコッチを見ていた。

由奈「はぁ…やっと起きた。もうお昼。今日平日。私仕事。」

完結すぎる説明…どうもです。

愛梨「ごめん…(笑)」

由奈「何笑ってんのよ。コッチは出社早々夏海さんから電話かかってきてビックリした!」

うん。
コッチに身内が居ないから何かあったら由奈に連絡が行くようになってるから…

由奈「普通に倒れただけならわざわざ来なかったけど…ここ病院だし?(笑)でも今回はちょっと違うでしょ。」

嫌がらせの件を全て知っているのは由奈だけ。

愛梨「ごめん…迷惑かけて…」

由奈「迷惑とかじゃ無くてさ?はぁ…そもそも蓮に言わないのもどうかと思う。」

愛梨「それはっ…今大事な時期だから…。新曲成功して、もうすぐ全国ツアーだって始まる。」

無駄な心配かけたくない。

由奈「大事な時期だからって…じゃあいつなら良いの?良い時期なんてないじゃない。」

愛梨「ごめん…」

図星過ぎて何も言えない。

でも多分私がこの事を蓮に言う事は無い

ストーリーメニュー

TOPTOPへ