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Nectar

第11章 壊れていく

愛梨「うちわ…ごめんね?」

蓮「いや、ちゃんと話聞かなかった俺が悪い。てか…見ちゃったし(笑)」

ニヤッとした蓮の視線の先には隠してたうちわが…

愛梨「勝手に見ないでよバカ!」

蓮「くくくっ(笑)」

楽しそうに笑ってる蓮…

本当ムカつく!

愛梨「だいたい蓮のうちわ普通に持ってて、会場で知り合いに会ったら変に思われるでしょ?」

蓮「うん、普通に考えればそうだよな…」

急にシュンとして私の頭をゆっくりと撫で始めた。

愛梨「でもちゃんと蓮の事見てるから。応援してるから。」

蓮「うん、見てて…ちゃんと…俺を見てて」

頭を撫でていた手が止まり、聞こえてきた寝息…

眠たかったのにちゃんと話してくれてありがとう。

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