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Nectar

第12章 胸の痛み

元気が戻って、興奮した様子でタオルを首にかける姿を見てホッとした。

次は右側に居る韓国人の子達…

ペンライトを握って俯きがちにボーっとしていた。

愛梨「韓国から来たの?」

「えっ?お姉さん韓国語も話せるんですか?!」

驚いた様子でコッチを見てきた。

愛梨「あれ?私の韓国語変かな?…一応日本人だからか(笑)」

「日本人なんですか?!てっきり海外の方だと…それにさっき英語話してたし…」

愛梨「あ~…小中学校の時はインターナショナルスクールに通ってて、高校からずっとこっちに住んでるから…」

「あぁ!だから少し訛ってるんですね!」

「ちょっ、ソヨン!すいません…」

このズバズバ言っちゃうタイプの子がソヨンちゃんらしい。

いや、だいたいパパが手術の時とか1人で海外行くの淋しいからって私にも英語を学ばせようとインターナショナルスクールに入れられて…

案の定海外を連れ回されたりしたんだけど…

最終的には英語関係ない韓国語習ったし!

だから日本語も韓国語も少しずつ訛ってて、比較的英語の方が発音が良くて…

顔は日本人だけど、ファッションや雰囲気は韓国人って言う中途半端に日本人な私が誕生したのよ!

はぁ…

自分の子供はこんな事にならないようにしよう…

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