
Nectar
第12章 胸の痛み
ー愛梨sideー
冷静になって両隣を見る。
コンサートの時に知らない人に話しかけ、一緒に盛り上がるのも私には楽しみの1つ。
右からは韓国語、左からは英語が聞こえてきた。
世界的なグループになったんだって実感できて嬉しいな。
ちょっと1人でニヤケそうになってたのに後ろから聞こえてきた日本語…
高校生ぐらいの子たちが海外ファンの事を悪く言ってる。
確かにチケットは取りにくくなったし、グッズだって…
複雑な気持ちも分からなくないけど、右側に居る大学生ぐらいの韓国人の子達も、左側に居るお姉さん達も悲しそうな顔してる。
きっと日本語分かるんだろうな…
勉強したんだろうな…
今から心待ちにしていたであろうステージが始まるのに…って思うと悲しくなった。
私は左側のお姉さん達に英語で話しかけた。
「どこから来ましたか?」
「誰のファンですか?」
「一緒に応援しましょう」
シンガポール人のお姉さん達。
2人とも英語の間にぎこちない日本語を織り交ぜながら話してくれた。
冷静になって両隣を見る。
コンサートの時に知らない人に話しかけ、一緒に盛り上がるのも私には楽しみの1つ。
右からは韓国語、左からは英語が聞こえてきた。
世界的なグループになったんだって実感できて嬉しいな。
ちょっと1人でニヤケそうになってたのに後ろから聞こえてきた日本語…
高校生ぐらいの子たちが海外ファンの事を悪く言ってる。
確かにチケットは取りにくくなったし、グッズだって…
複雑な気持ちも分からなくないけど、右側に居る大学生ぐらいの韓国人の子達も、左側に居るお姉さん達も悲しそうな顔してる。
きっと日本語分かるんだろうな…
勉強したんだろうな…
今から心待ちにしていたであろうステージが始まるのに…って思うと悲しくなった。
私は左側のお姉さん達に英語で話しかけた。
「どこから来ましたか?」
「誰のファンですか?」
「一緒に応援しましょう」
シンガポール人のお姉さん達。
2人とも英語の間にぎこちない日本語を織り交ぜながら話してくれた。
