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Nectar

第12章 胸の痛み

ー愛梨sideー

リサ「彼氏と電話?」

蓮との電話を終えてリビングに帰って来た時、聞こえて来たのは少し冷たく感じるリサの声だった。

マリ「何~?やっぱり愛梨彼氏できたの?言ってくれないなんて水臭いじゃん(笑)」

愛梨「そ、そんなわけないじゃん!彼氏いない歴6年の私が(笑)」

リサ「そうだよね~。大和が居れば彼氏なんて要らないんでしょ?(笑)抜け駆けなんてなしだからね?」

そう、“大和さんが居れば彼氏なんて要らない”…
私がずっと言ってきた事。

そこからまた話は盛り上がり、3時ごろには力尽きて眠った。




昼に起きてご飯を食べてから、順番にお風呂に入ってコンサートの準備。

今日はグッズも買わないでいいしゆっくりめに家を出た。

愛梨「あっごめん、電話だ。長引きそうだから先に入ってて!」

会場まで来ると、そう言って2人から離れた。

今日は関係者席だから入り口も違う…

開演ギリギリまで待って、関係者入り口から中に入った。

今日の席は、いかにもって感じの場所だった。

少し離れたところにはメンバーの家族が座ってる。

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