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Nectar

第12章 胸の痛み

黒川「まぁ私の力があれば蓮の事なんてどうにでもできるが…」

愛梨「蓮に…何をするつもりですか?」

やっと出た言葉がそれだった。

黒川「それは君次第だよ(笑)別れてさえもらえれば…。あっ、タダでは別れないかな?(笑)」

何それ…お金の問題?

黒川「まぁでも蓮が君に本気じゃない事は分かってるから良いんだけど…。記事になってからじゃ遅いから早めに別れてもらいたい。」

蓮が本気じゃない…?

黒川「あれ?知らなかったのか(笑)蓮は何年も前からうちのスタッフと付き合ってるよ。うちも社内恋愛推進派でね、そのスタッフとの恋愛は応援してるんだ。でもまさかあんな一途だった蓮が浮気するとはなぁ(笑)」

言っている意味が分からなかった。

理解しようにも、頭の中が真っ白で何も考えられなかった。

新堂「すいません、もうメンバーが戻ってきたので…」

新堂さんがドアから顔を出していた。

黒川「あぁ。もう話は終わったから行きなさい。」

新堂「愛梨ちゃん行くよ。失礼します。」

新堂さんに腕を取られ、やっとその場から動く事ができた。

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