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Nectar

第12章 胸の痛み

ー愛梨sideー

「ちょっとあんた!」

何とか会場から出て、駅に向かって歩いていると後ろから声をかけられた。

振り向くとそこには数人の高校生らしい子達。

「アンタいったい何なの?蓮に近づかないでよ!」

もしかしてこの子達が嫌がらせしたの…?

「さっきだって奏多と一緒に居たでしょ!どういうつもり?!」

たまたま席が隣だっただけなのに…

でも下手な事は言えない。

蓮に迷惑がかかるかもしれないし…

愛梨「人違いだと思います。じゃあ…」

背を向けて歩き出そうとすると、後ろから髪を引っ張られた。

そこにあった小さな段差のせいでバランスを崩してしまった。

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