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Nectar

第12章 胸の痛み

ー愛梨sideー

マンションに着いてポストを確認すると、いつもの封筒が入っていた。

分厚く感じるそれに違和感を抱きながら部屋に入り、早速それを開く。

最近はそのまま捨てるようにしてたけど、いつもと違う感じがするから…

出て来たのは…写真?

愛梨「何…これ…」

それは明らかに私が今居る部屋の写真だった。

そして寝室…

蓮のモノを飾っている棚…

細かい物の配置なんかを見ると今と全く同じで、写真が撮られて間もない事が分かる。

震える手で携帯を取り、発信ボタンを押した。

愛梨「由奈…由奈…助けて…お願い…」

今いる場所から一歩も動く事が出来ず、慌てて駆け付けてくれた由奈に促されてやっとソファーに座った。



由奈「何これ…気持ち悪い…」

愛梨「たぶん…私がコンサート見てる間だと思う。それなら確実に私がここに帰って来る事はないし…」

そしてさっきの女子高生の子達の事も話した。

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