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Nectar

第12章 胸の痛み

由奈「じゃあその子達が会場に愛梨が居るのを確認して、仲間にコレをやらせた…ってわけか。」

愛梨「たぶん…」

由奈「でも部屋に入るなんて犯罪だよ?警察行かなきゃ!」

警察なんて行ったら全部話さなきゃいけなくなる…

黙り込んだ私を見て、由奈はイライラしたように俯いてため息をついた。



由奈「足は?見せて?」

タイツを脱ぐと、思ったより腫れていた。

そっか…

10センチぐらいの段差と5センチのヒールでグキッてなったもんな…

由奈「アンタよくこんなので歩いて帰って来たわね?」

愛梨「電車だからそんなに歩いてないよ。それにショートブーツ履いてたから足首は支えられてたし、腫れてんのなんて見えなかった…」

由奈「でもこれ明日になったらもっと酷くなるよ?歩いたのが余計に悪かったね。」

呆れながらも丁寧に湿布を貼って、サポーターを付けてくれた。



愛梨「由奈…」

由奈「ん?何?」

愛梨「ごめんね…」

由奈「は?急に何よ…」

愛梨「ごめん…私…自分の弱さが嫌になる…」

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