
Nectar
第13章 守れなかったもの
ー千里sideー
千里「そんな時に出逢ったんだよ…」
蓮がパッと顔をあげた。
千里「僕達に。正確には…大和に。」
ちょうどその頃デビューした僕たち…
それを見つけてくれた愛梨ちゃん。
千里「大和を好きになって、追いかけるようになって愛梨ちゃんは少しずつ変われたんだって。たぶんその頃から愛梨ちゃんを支えていたのは大和だったんだよ。」
また俯いてしまった蓮…
履いているズボンにポタポタ涙が落ちてシミを作っていた。
蓮は俯いたまま、強く握った拳を自分の太ももに打ち付けた。
千里「蓮…?」
蓮「千里…俺最低だよ。コンサートの前、イライラしてて…“いつまで違う男追い掛けてんだ”って怒鳴って…愛梨が大事にしてる大和のグッズもめちゃくちゃにして…」
そう言っている間も蓮は自分を責めるように太ももを殴っていた。
千里「仕方ないだろ!蓮は何も知らなかったんだから…」
蓮「…あの時、愛梨の大事な物壊したのに怒らなくて…その上大和のグッズとかも片付けだして…“愛梨が壊れたんじゃないか”って一瞬だけ焦ったんだ。」
千里「そんな時に出逢ったんだよ…」
蓮がパッと顔をあげた。
千里「僕達に。正確には…大和に。」
ちょうどその頃デビューした僕たち…
それを見つけてくれた愛梨ちゃん。
千里「大和を好きになって、追いかけるようになって愛梨ちゃんは少しずつ変われたんだって。たぶんその頃から愛梨ちゃんを支えていたのは大和だったんだよ。」
また俯いてしまった蓮…
履いているズボンにポタポタ涙が落ちてシミを作っていた。
蓮は俯いたまま、強く握った拳を自分の太ももに打ち付けた。
千里「蓮…?」
蓮「千里…俺最低だよ。コンサートの前、イライラしてて…“いつまで違う男追い掛けてんだ”って怒鳴って…愛梨が大事にしてる大和のグッズもめちゃくちゃにして…」
そう言っている間も蓮は自分を責めるように太ももを殴っていた。
千里「仕方ないだろ!蓮は何も知らなかったんだから…」
蓮「…あの時、愛梨の大事な物壊したのに怒らなくて…その上大和のグッズとかも片付けだして…“愛梨が壊れたんじゃないか”って一瞬だけ焦ったんだ。」
