
Nectar
第3章 新たな出会い
ー愛梨sideー
遙稀「でも愛梨ちゃん1人なのに良い部屋に住んでるね!」
愛梨「あ~、ここの名義はパパだからね。」
こっちに来た時に家族で住むために買った部屋。
結局、私が大学生の時にパパは大阪に戻らなきゃいけなくなっちゃって…
まさかのママまで「パパと一緒に居たいから」って私を置いて大阪に帰った。
遙稀「え~淋しくなかったの?」
簡単に説明を終えるとハルが聞いてきた。
愛梨「まぁ友達もコッチにたくさん居るしね。それに大学生なんて遊びたい盛りでしょ?毎日友達呼んで遊んでた(笑)」
大学卒業する頃には、こっちに来てから7年経ってたし東京での方が就職も楽だった。
蓮「じゃあ…関西弁も喋れるんだ?」
愛梨「あったり前でしょ(笑)これでも関西人なんだから~!」
蓮「それなら今度から関西弁は愛梨に教えてもらお!」
愛梨「何でよ!教える必要ないでしょうが。」
遙稀「僕も愛梨ちゃんに教えてもらいたい!」
…
私はいつの間にこの子に懐かれてしまったんだ?
さっきまで人を誘拐犯みたいに言ってたくせに…
