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Nectar

第4章 意識

ー愛梨sideー

『無事についた?』

家に入ってから携帯を見ると、末っ子からのメールがあった。

1分程の距離なのに…(笑)

返信メールを入れると、すぐに電話がかかってきた。

愛梨「どうしたの?」

蓮「いや、こんな事電話で話すような事じゃないけど…誤解されてるなんて嫌だから…」

ん…?何の事?

蓮「初めて愛梨を見た時、運命だって思った。だから声かけた。結構勇気出したし、相当覚悟決めて行ったのに…(笑)」

何これ…

今どういう状況?

え?さっき私が“ナンパ”なんて言ったから?

蓮「まさかあんなにアッサリ振られるなんて思ってもみなかった。彼氏居るんだって思ったし…その上大和一筋だし?」

愛梨「うっ、うん…?」

KH「でもさ、こうやって何度か会えてるのは…やっぱり運命だと思うんだよ。」

これって…

やっぱり告白なの?

蓮「愛梨は僕の運命の人だって…そう思うんだ。」

ファンじゃなくても引き込まれる末っ子の声。

その声が今耳元から囁くように、でもはっきりと聞こえてくる。

この声はズルいよね…

蓮「…愛梨?聞いてる?」

愛梨「あっ、うん。…ごめん…」

蓮「ふっ(笑)いや、聞いてるなら良いんだけど…」

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