テキストサイズ

Nectar

第4章 意識

蓮「愛梨…大和と仲良くなりたい?」

愛梨「急にどうしたの?そりゃ…仲良くなれるなんて夢みたいだけど…」

蓮「俺が紹介して…もし大和が愛梨を好きになったら…付き合う?」

どうしちゃったのよ~…

愛梨「大和さんが私を…なんてありえないから(笑)」

笑ってごまかすしかない。

蓮「ありえなく無い!実際こうやって俺は愛梨の事…」

愛梨「末っ子くん…酔ってる?」

末っ子はワインをグッと飲み干し、ため息をつきながら両肘をテーブルについて頭を抱えた。



愛梨「もし…もし大和さんが私の事を好きになってくれても付き合うなんて無いから。」

蓮「何で…ファンからしたら願っても無い事だろ?」

俯いたまま喋るから表情が読めない。

愛梨「うん…確かにそんな妄想しちゃうよ。でも、恋愛って面倒くさいでしょ?」

蓮「えっ…」

やっとコッチを向いた顔は凄く驚いていた。

愛梨「恋愛すると悩む事が増えるし…何より弱くなるでしょ?相手に依存して、何かあるとすぐ泣いて…。」

昔の私がそうだったから…

もう、そんな典型的な弱い女にはなりたくない。

愛梨「それに今が本当に幸せだから(笑)誰にも気を遣う事なく友達とお酒飲んで~、好きなだけ大和さん追いかけて~、休みの日は家でグダグダして。この自由を邪魔されたくない(笑)」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ