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Nectar

第4章 意識

ー愛梨sideー

蓮「布団かぶったら見えないから!…ね?」

確かに…

蓮「じゃあ布団に入って?」

うん…

眠い…布団…

蓮「入った?」

愛梨「うん…」

目の上まで布団をかぶった。

蓮「今日は本当にありがとう。愛梨の事いろいろ知れて良かったよ。じゃあ…おやすみ。」

愛梨「ん…」

耳元で聞こえる優しい声に、私は意識を手放した。


………

……



蓮「愛梨…愛してるよ。」

蓮の腕に包み込まれる。

たまらなく心地良い体温に鼓動…

耳触りの良い声…

何より全身から感じる安心感…

心が“幸せ”だって言ってる。




……

………


ハッと目を覚ますと、さっきの気持ち良い夢の余韻を残しながらも、相手があの末っ子な事に頭を抱えた。

はぁ…悪夢だ…

布団から顔を出すと目に入ってくるたくさんの末っ子。

何もかもこれのせいだ。

出勤まで時間がある事を確認して、壁に貼ってあるポスターを剥がす作業に取り掛かった。

残るは天井から見下ろしている1枚…

という所でタイムアウト。

急いでシャワーを浴びて、化粧もそこそこに家を出た。

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