
先生の秘密
第4章 ◎反撃
とりあえず氷袋をいくつか作って、さっき言われた通りの箇所に当てていく。
頭の下に手を入れて持ち上げる。
「やべ…」
まつ毛、すげー長い。
目を閉じていても可愛い顔。
俺はしばらく氷を当てるのも忘れて野崎が寝ているのをいいことに見つめていた。
…触れたい。もっと、こいつに近づきたい…。
でも、こんな状況で手を出すなんて教師として最悪最低。
どうして俺は教師なんだよ…
先生と生徒という形で出会ってしまったことが、どうしようもなく苦しい。もどかしい。
「心…好きだ…」
俺は本人に届くはずはないのに、愛しいその名前を、俺の想いを、声に出してつぶやいた。
頭の下に手を入れて持ち上げる。
「やべ…」
まつ毛、すげー長い。
目を閉じていても可愛い顔。
俺はしばらく氷を当てるのも忘れて野崎が寝ているのをいいことに見つめていた。
…触れたい。もっと、こいつに近づきたい…。
でも、こんな状況で手を出すなんて教師として最悪最低。
どうして俺は教師なんだよ…
先生と生徒という形で出会ってしまったことが、どうしようもなく苦しい。もどかしい。
「心…好きだ…」
俺は本人に届くはずはないのに、愛しいその名前を、俺の想いを、声に出してつぶやいた。
