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あなたに逢えて

第2章 始まり

* * *

「--ぃ…おい」


誰かが頬を叩いている


痛い…


でも時々優しく撫でてくれる


暖かい…

「おい…大丈夫か?」
「んっ…」

目を開けば制服姿の男子だった

「殴られたのか?」


なんだコイツ…
何で…他人の私を心配するの?



不思議だ…

「疲れてるだろ…少し寝てろ」
「クスッ…なんだよ…自分で起こしといて」
「…生きてるか心配だったんだよ」
「何で心配なんかするの?他人の私に」
「俺もよくわかんねぇ…でも、助けなきゃって思った」
「ふーん…」
「ほら寝てろよ」


そう言われると瞼が重くなり眠くなり
眠りについた

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