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え?元アイドルのお従兄ちゃんがわたしのクリフェラ係ですか!?

第4章 夜の奉仕で満たされて

「ゆ、うた……っ、ゆうたぁ……っ」

 わたしは縋るように夕謡の名を呼んだ。夕謡は応えて、太腿を掴む両腕に力を入れてくれる。

(ああ――イく)

 わたしが限界を感じた時、夕謡がわたしの芯を引き抜くようにさらに強く吸い上げてきた。

「イ……っ、あ、あぁアアア……ッッッッ」

 体中から汗が吹き出し、四肢が痙攣する。夕謡に刺激を与えられるそこ――クリトリスから、快感の波が全身へ伝播してゆく。

「ふっ、あ……っ、うふ……っ」

 やがてゆるやかに波がひいてゆき、わたしは肩を上下させて荒い息を吐《つ》いた。
 脚の間から顔を離した夕謡がわたしの上半身に覆いかぶさってきて、掌でゆっくりと頭を撫でてくれる。

「よくイけたね。いい子……詩菜」
「ゆ……うた……」
「気持ちよかったね。とても可愛かったよ」
「ゆうたぁ……」

 わたしは感極まってえぐえぐと泣き出した。全身を官能のあとの多幸感に支配されて、この感情を吐き出したくてたまらなかった。

「よしよし」

 夕謡が前髪を掻き分けて額にキスを落としてくれる。達したばかりの体はそんな些細な刺激にも感じてしまって、わたしはさらに嗚咽を漏らした。
 そんなわたしの身を起こし、夕謡はやさしく抱きしめ背中を撫でてくれた。

「詩菜はもっと感じられるようになるよ。えっちな詩菜……、僕を、クリフェラ係にしてくれてありがとう」
「そんな、わたし……こそ……」
「僕は、本当に詩菜のクリフェラ係になれて嬉しいんだ。これからもずっと、僕で気持ちよくなって?」
「うん、夕謡……。ありがとう」

 夕謡はそのままわたしをぎゅっと抱きしめてくれる。わたしはその時――ある衝動を感じた。けれどそれが何なのか、その時のわたしにはわからなかったのだ。

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