え?元アイドルのお従兄ちゃんがわたしのクリフェラ係ですか!?
第7章 すれ違う想い
「そうなのかな……」
「ええ。私から見たら、夕謡さんはすごく詩菜を大切にしてるもの。だから、信じてあげたらどうかしら?」
そうなのだろうか。
わたしたちは依里子と蓮路と違い、恋人同士というわけじゃないのだ。
「ねぇ、詩菜はちゃんと夕謡さんに気持ちを伝えてるの?」
「え?」
「好きだって、伝えてる?」
「……っ」
わたしは瞳を泳がせた。そもそも、夕謡のことを好きなのかどうかということさえ、考えたことがなかったのだ。
「詩菜。自分の気持ちも伝えず、相手にばかり求めるのはいけないわ」
「自分の気持ち……」
わたしは夕謡を好きなのだろうか。
(――ううん。答えなんてきっと、前から決まってる……)
夕謡を好きだって認めるのを、自分の気持ちに向き合うのをわたしは後回しにしてきたのだ。
認めてしまったら、夕謡も同じ想いではなかった時に傷ついてしまうから。――それが怖くて、わたしは気持ちを認めずにいたんだ……。
「……ありがとう、依里子。夕謡にちゃんと好きだって、伝えてみるよ」
わたしがそう言うと、依里子は微笑む。そして、頼もしく言ってくれたのだった。
「きっと、詩菜の気持ち、夕謡さんに伝わるわよ。頑張ってね」
「ええ。私から見たら、夕謡さんはすごく詩菜を大切にしてるもの。だから、信じてあげたらどうかしら?」
そうなのだろうか。
わたしたちは依里子と蓮路と違い、恋人同士というわけじゃないのだ。
「ねぇ、詩菜はちゃんと夕謡さんに気持ちを伝えてるの?」
「え?」
「好きだって、伝えてる?」
「……っ」
わたしは瞳を泳がせた。そもそも、夕謡のことを好きなのかどうかということさえ、考えたことがなかったのだ。
「詩菜。自分の気持ちも伝えず、相手にばかり求めるのはいけないわ」
「自分の気持ち……」
わたしは夕謡を好きなのだろうか。
(――ううん。答えなんてきっと、前から決まってる……)
夕謡を好きだって認めるのを、自分の気持ちに向き合うのをわたしは後回しにしてきたのだ。
認めてしまったら、夕謡も同じ想いではなかった時に傷ついてしまうから。――それが怖くて、わたしは気持ちを認めずにいたんだ……。
「……ありがとう、依里子。夕謡にちゃんと好きだって、伝えてみるよ」
わたしがそう言うと、依里子は微笑む。そして、頼もしく言ってくれたのだった。
「きっと、詩菜の気持ち、夕謡さんに伝わるわよ。頑張ってね」