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え?元アイドルのお従兄ちゃんがわたしのクリフェラ係ですか!?

第17章 ひとつになる夜

 ついに夕謡がクリトリスに舌を伸ばしてきた。下からほじるようにつつかれ、舌を廻してくるりと包皮との境い目を舐めあげられる。

「――……ッ」

 鮮烈な快感に、わたしは目じりに涙を浮かべて喘いだ。堪らない。

「ふ……っ、んあ……、ゆうた、あ……っっ」

 やがて、くちびるをすぼめてクリトリス全体を包み込まれた。軽く吸われるだけでも、温かい唾液がクリトリスの表面を撫でてゆく。
 ――気持ちいい。

「いい、いいよぉ……っ、好き、すきぃ……っっ」

 全身がクリトリスだったらいいのに。そう思ってしまうほどこの快楽は極上なのだ。
 夕謡がじゅぽじゅぽと肉芽を引き抜くように吸い上げてくる。同時に、咥内で舌をちろちろと動かして尖端を弾かれた。
 振動がクリトリス全体を襲って、痺れるような快感が湧き上がる。性感の高まりを感じて、わたしは叫んだ。

「いく……っ、ゆ、た……っ、いっちゃうよぉ……っ」

 さらに強く吸い付かれ、とどめとばかりにじゅるるるッと吸い上げられた。

「は……あ、あぁ、あぁ―――――――ッッッッ!!!!」

 深い快楽が弾け、わたしの体を侵し、染め上げてゆく。深い絶頂が続いてわたしは口をぱくぱくと金魚のように動かした。

「……は、あぁ……っ」

 やがて波がゆるやかに引いてゆき、わたしはふわふわとした甘やかな余韻を味わう。

「……詩菜、気持ちよくイけたね。いい子」

 夕謡がくちびるを離し、やさしく微笑んだ。だがその瞳には、熱く激しい欲望が宿っている。
 わたしはごくりと唾を飲み込んだ。これから、夕謡の欲望でわたしは貫かれるのだ――。

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