
ねぇ、私に好きを教えて…?
第2章 生きた屍
「…そして元彼に襲われたあの日。
逃げてきたのはいいものの、もう生きているのもつらくなってこのまま消えてしまいたいと思っていた時。佐山さんの声が聞こえて。
こんな姿の私を見ても、嫌な顔一つせずに家まで連れていってくれて。
こんなに汚れているのに、お風呂にも入れさせてくれて、服まで貸していただいて…。
次の日もお腹弱いからと私が気を使わなくていいようにっておかゆにしてくれたり。
咲さんにもおさがりの服頂けたりで。
私が話すまで待っていてくれて。
病気も一緒に来ていただいて。
…本当に安心している私がいました。」
「…安心して過ごせたなら良かったよ。」
「…けど、自分の家に帰って過ごしてた時にふと思ったんです。また私は同じ過ちを繰り返すつもりなのか、と。私が傷つく事よりも、佐山さんを傷つけることはしたくない。人は人を裏切るんだ、だから信用しなきゃいいんだ、と。
離れようと思ったんです。なのに遅かったみたいです。1ヶ月だけですけど、佐山さんと咲さんは今までの人とは違うんじゃないかなって、信じてみてもいいんじゃないかって…。
そう思えるようにまでなっていたんですけど、失う怖さを知ってしまった私には、佐山さんと咲さんと関係を断つことが恐怖になってしまいました。
不安に押しつぶされてしまって…。」
星羅ちゃんは
こんなにも苦しんでいたんだな…。
今まで平凡に過ごしていた俺の人生って
何なのだろうか…。
同じ人間だろうがよ、なんで星羅ちゃんがここまで苦しまなきゃならねぇの…?
気付いたら俺は星羅ちゃんと一緒に泣いていた。
逃げてきたのはいいものの、もう生きているのもつらくなってこのまま消えてしまいたいと思っていた時。佐山さんの声が聞こえて。
こんな姿の私を見ても、嫌な顔一つせずに家まで連れていってくれて。
こんなに汚れているのに、お風呂にも入れさせてくれて、服まで貸していただいて…。
次の日もお腹弱いからと私が気を使わなくていいようにっておかゆにしてくれたり。
咲さんにもおさがりの服頂けたりで。
私が話すまで待っていてくれて。
病気も一緒に来ていただいて。
…本当に安心している私がいました。」
「…安心して過ごせたなら良かったよ。」
「…けど、自分の家に帰って過ごしてた時にふと思ったんです。また私は同じ過ちを繰り返すつもりなのか、と。私が傷つく事よりも、佐山さんを傷つけることはしたくない。人は人を裏切るんだ、だから信用しなきゃいいんだ、と。
離れようと思ったんです。なのに遅かったみたいです。1ヶ月だけですけど、佐山さんと咲さんは今までの人とは違うんじゃないかなって、信じてみてもいいんじゃないかって…。
そう思えるようにまでなっていたんですけど、失う怖さを知ってしまった私には、佐山さんと咲さんと関係を断つことが恐怖になってしまいました。
不安に押しつぶされてしまって…。」
星羅ちゃんは
こんなにも苦しんでいたんだな…。
今まで平凡に過ごしていた俺の人生って
何なのだろうか…。
同じ人間だろうがよ、なんで星羅ちゃんがここまで苦しまなきゃならねぇの…?
気付いたら俺は星羅ちゃんと一緒に泣いていた。
