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ねぇ、私に好きを教えて…?

第1章 出会い

「よし、こんなもんか?あんまり痛み酷いようなら
病院行ったほうがいいかもな〜。とりあえずこれで我慢して。」

「…すいません。」

「お、いいのいいの。
すいませんじゃなくて、ありがとうで。」

「あ…、ありがとうございました。」

「足は大丈夫?家まで帰れそうか?」

「あ、いえ…はい。」

「そ、まぁ初対面の男に送ってもらうのも危ないから帰れなさそうならタクシー呼んで。」

このご時世、危ないことだらけですからね。

「…ぉ、…せん。」

「え?何?」

「…ぉ、お金が…。手持ちない…んです。
絆創膏の、お金。」

「いや、いいよそんなの。それより、もう転ぶんじゃないぞ〜。せっかく綺麗な顔してるんだからお姉さん。」

「い、ぃや…。そんなことは…。
本当に、すいま」

「ありがとう、な?」

「…ありがとうございました。」


笑ったら可愛いし綺麗だし。
ある意味ラッキーだったわ俺。
絆創膏持ってるとか神だわ俺。
ま、ナンパできるほどの度胸は無いけど。

いい事したし、帰ってビールビール♪

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