
ねぇ、私に好きを教えて…?
第1章 出会い
「すいません、お待たせしました。どうぞ。」
「おー、ありがとうわざわざ。どう?せっかくだしそこのベンチで飲みます?あ、これナンパか?笑」
「私もココア飲みたくて買ったので。
…温かいうちに飲みます。」
「…かぁ!うめぇわココア。やっぱ最高。」
「…あの、この間は本当にありがとうございました。やっとお礼が出来ました。」
「全然。顔の傷残らなさそうで安心したわ。
あの後帰れたの?」
「はい、すぐ近くだったので…。
あ…あのぅ…。絆創膏、よく使われるのですか?たくさん持っていらっしゃったので…。」
「あ、俺?まぁ職業柄ね〜。よく手とか怪我すんのよ。この時期だと外が冷えてっから、指切ったことも気付かずに事務所であったまってから気付くけどな。笑」
「職業柄…」
「俺ガソリンスタンドで働いてるの。あれ、そこの大きい通りのスーパーの隣!こう見えても主任やってるから車関係何か困ったらいつでも。…って営業かっての。」
「…そうなんですね。あそこのスーパーたまに行くので、今度寄ってみますね。」
「はいよ、お待ちしております。あ、そうだ。これも何かの縁だし。名前。なんて言うの?
俺、佐山輝。輝くって書いてヒカルね!」
「間宮星羅です…。」
「お、良い名前じゃん!見た目通りの綺麗な名前。」
「…そんなこと。ないですよ。」
そう空を見上げて言って彼女の顔は
なぜか悲しそうな顔をしていた。
何か背負っているような、悲しい顔。
俺、人がこんな悲しい笑顔してるの
初めて見た。
人って、あんなに悲しく笑えるのか。
「おー、ありがとうわざわざ。どう?せっかくだしそこのベンチで飲みます?あ、これナンパか?笑」
「私もココア飲みたくて買ったので。
…温かいうちに飲みます。」
「…かぁ!うめぇわココア。やっぱ最高。」
「…あの、この間は本当にありがとうございました。やっとお礼が出来ました。」
「全然。顔の傷残らなさそうで安心したわ。
あの後帰れたの?」
「はい、すぐ近くだったので…。
あ…あのぅ…。絆創膏、よく使われるのですか?たくさん持っていらっしゃったので…。」
「あ、俺?まぁ職業柄ね〜。よく手とか怪我すんのよ。この時期だと外が冷えてっから、指切ったことも気付かずに事務所であったまってから気付くけどな。笑」
「職業柄…」
「俺ガソリンスタンドで働いてるの。あれ、そこの大きい通りのスーパーの隣!こう見えても主任やってるから車関係何か困ったらいつでも。…って営業かっての。」
「…そうなんですね。あそこのスーパーたまに行くので、今度寄ってみますね。」
「はいよ、お待ちしております。あ、そうだ。これも何かの縁だし。名前。なんて言うの?
俺、佐山輝。輝くって書いてヒカルね!」
「間宮星羅です…。」
「お、良い名前じゃん!見た目通りの綺麗な名前。」
「…そんなこと。ないですよ。」
そう空を見上げて言って彼女の顔は
なぜか悲しそうな顔をしていた。
何か背負っているような、悲しい顔。
俺、人がこんな悲しい笑顔してるの
初めて見た。
人って、あんなに悲しく笑えるのか。
