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僕ら× 2nd.

第6章 女医候補生 --Ar

~吉坂侑生side~

この夏に、彼女が大学に合格した。
俺の通う大学とは場所も学部も違うけど、それは元からわかっていたことだし。
会えない距離でもないんだし。

「おめでとう、花野。頑張ったな」

彼女を抱き締めて頭を撫でる。

「ありがとう!」

用意したケーキにナイフを入れると、中からフルーツと白玉がトロリとした液体とともにゴロっと出てきた。

「きゃあ!かくれんぼケーキだぁ!すごーい!美味しそー!」

俺としては、別々に食べた方がうまいんじゃね?とも思うけど、大層喜んでくれてるし、制作者Great Job!

朝食後だろうに彼女は、「美味しー」と連発しながら1/2ホール完食。
そのちっせぇ身体のどこにそんな入んだよ?
けど、こんなに気に入ってくれるなんて、と俺もすっげー嬉しくなる。

お祝いのケーキを食べて一息ついた俺は、花野を抱き寄せる。

「来年から医大生か。あの小さかった花野ちゃんが立派になったよなぁ」

中学1年生だった彼女を思い出す。
背が低くて、顔も仕草も幼くて、音楽室で泣いていた。
そんな彼女に心奪われた。

「ふふ。侑生君ったら、近所のおじちゃんみたいよ?あ、じっとして?キウイの種がついてる」

俺の膝に乗った彼女が、俺の唇を舐める。
ペロっ。
そのとろける感触で俺のスイッチは、たちまち不可逆オン。

お祝いの本日この後は、楽しい映画でも観ようと考えていたのだけれど。

「ん?おじちゃんが知らないうちに、花野ちゃんったらこんなエロい女のコになっちゃってなー。ホントすっげぇ可愛いなぁ」

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