
僕ら× 2nd.
第10章 …---… --Shu,Ar
そのまま冷たい床から動かないアルの背中に、俺も悔やむ。
「すまん、言い方が悪かった。だけど俺、意地悪で言ってるわけじゃねぇんだ。まずは、今日を乗り切るんだ」
「そうだな。…俺も、頭に血が上ってたかもな。ちょっと、ここで冷ますから、ほっといてくれ」
そう言いながらアルはそのまま床に突っ伏した。
…その床、そんなにキレイなのか?
だけど、そこは指摘せずに。
「大輔に、お前の朝食を頼んでおくよ。脳に栄養与えなきゃ、うまくいくもんもダメんなる」
「ありがと」
…俺がこんな状態でなかったら、彩華さんが寝たきりでなかったら、お前と花野ちゃんと4人で逃げられるのにな。
大輔にラインを送って、6時過ぎ。
まだまだ暗い1月下旬の窓の外、だけど。
「なぁ、アル。『夜明け前が一番暗い』っていうだろ?だから、未来を信じような?この夜は朝に繋がるから」
「くっせー」
ああ、俺もそう思ったよ。
お前に、軽口を叩く気力があるか確認したんだよ。
だけど、そのまま床と一体化しているアル、身体を壊すんじゃあ…。
まぁ、このまま突発的に風邪でもインフルでも罹って、花野ちゃんとのお別れを延期するのも有りか。
と思った俺は、ヤツのお望み通り、ほおっておいた。
「すまん、言い方が悪かった。だけど俺、意地悪で言ってるわけじゃねぇんだ。まずは、今日を乗り切るんだ」
「そうだな。…俺も、頭に血が上ってたかもな。ちょっと、ここで冷ますから、ほっといてくれ」
そう言いながらアルはそのまま床に突っ伏した。
…その床、そんなにキレイなのか?
だけど、そこは指摘せずに。
「大輔に、お前の朝食を頼んでおくよ。脳に栄養与えなきゃ、うまくいくもんもダメんなる」
「ありがと」
…俺がこんな状態でなかったら、彩華さんが寝たきりでなかったら、お前と花野ちゃんと4人で逃げられるのにな。
大輔にラインを送って、6時過ぎ。
まだまだ暗い1月下旬の窓の外、だけど。
「なぁ、アル。『夜明け前が一番暗い』っていうだろ?だから、未来を信じような?この夜は朝に繋がるから」
「くっせー」
ああ、俺もそう思ったよ。
お前に、軽口を叩く気力があるか確認したんだよ。
だけど、そのまま床と一体化しているアル、身体を壊すんじゃあ…。
まぁ、このまま突発的に風邪でもインフルでも罹って、花野ちゃんとのお別れを延期するのも有りか。
と思った俺は、ヤツのお望み通り、ほおっておいた。
