
僕ら× 2nd.
第10章 …---… --Shu,Ar
***
患者同士か病院スタッフか、廊下で朝の挨拶が聞こえてくる頃。
トントンと、ノックされたドアはたちまちに開き、ゴツッと障害物に当たる。
「痛ぇ」
「あ、ゴメン。アル兄。こんなとこで寝てるなんて思わなくて」
そりゃそうだ、大輔、お前が正しい。
花野ちゃんの学校到着までは、あと1時間半ほど。
院内朝食には早いようなので、俺は大輔の持って来たビニール袋に手をのばす。
だけど入っているのは、まるでケーキのような。
「お前、甘ったるい菓子パンばっかじゃねぇか?それに、ホイップ入り練乳オレだぁ?」
そりゃ俺は、『朝食、頼む』としか連絡しなかったけど、日頃、俺たちといて、その好みはだいたい把握してね?
朝っぱらから、激甘パーティ始める気かよ。
「このドーナツにキャラメルバナナソースをかけると美味いんだ」
「これを更に甘くするのか?」
見ているだけで胃がムカムカしてきた俺は、その全てを突っ返した。
すると、ガサガサと袋に手を入れた大輔は「これ、新商品」と、飲み物をオーバーテーブルに並べだす。
患者同士か病院スタッフか、廊下で朝の挨拶が聞こえてくる頃。
トントンと、ノックされたドアはたちまちに開き、ゴツッと障害物に当たる。
「痛ぇ」
「あ、ゴメン。アル兄。こんなとこで寝てるなんて思わなくて」
そりゃそうだ、大輔、お前が正しい。
花野ちゃんの学校到着までは、あと1時間半ほど。
院内朝食には早いようなので、俺は大輔の持って来たビニール袋に手をのばす。
だけど入っているのは、まるでケーキのような。
「お前、甘ったるい菓子パンばっかじゃねぇか?それに、ホイップ入り練乳オレだぁ?」
そりゃ俺は、『朝食、頼む』としか連絡しなかったけど、日頃、俺たちといて、その好みはだいたい把握してね?
朝っぱらから、激甘パーティ始める気かよ。
「このドーナツにキャラメルバナナソースをかけると美味いんだ」
「これを更に甘くするのか?」
見ているだけで胃がムカムカしてきた俺は、その全てを突っ返した。
すると、ガサガサと袋に手を入れた大輔は「これ、新商品」と、飲み物をオーバーテーブルに並べだす。
