
僕ら× 2nd.
第12章 IF --Khs,Ar,Shu,R
その後、リースの姿を見ることはなく、嘘か誠か孝明も「わからない」と言う。
敷地内での片付けを命じられていないので、あの場は切り抜けて、どこかで生きてるんだろう。
そんな気がする。
***
さて今日は、5月第2週の週末。
アル、辰巳、俺の3人で彩華さんを訪問し、今日は八重咲きのチューリップを生ける。
「彩華さん、おじゃましまーす。花野、花野、花野!」
俺の横を通り過ぎた変人は、高い窓越しに大学に入る彼女を探す。
いつものように彼女はすぐに見当たるわけもなく、それでも呟きが始まる。
「おはよ。今日は晴れてよかったなー。ドエロ男に気をつけろよー」
彩華さんの病院は、花野ちゃんの通う大学の付属。
ちょうど、病室の窓から大学の半分ほどが見下ろせる。
このニアミスに親父さんはいい顔はしなかったが、辰巳を監視につけるだけの処分となった。
イチ(祐一朗)に関しては、登録もされていなかったようで、ヤツは彼女と医学生として入学した。
敷地内での片付けを命じられていないので、あの場は切り抜けて、どこかで生きてるんだろう。
そんな気がする。
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さて今日は、5月第2週の週末。
アル、辰巳、俺の3人で彩華さんを訪問し、今日は八重咲きのチューリップを生ける。
「彩華さん、おじゃましまーす。花野、花野、花野!」
俺の横を通り過ぎた変人は、高い窓越しに大学に入る彼女を探す。
いつものように彼女はすぐに見当たるわけもなく、それでも呟きが始まる。
「おはよ。今日は晴れてよかったなー。ドエロ男に気をつけろよー」
彩華さんの病院は、花野ちゃんの通う大学の付属。
ちょうど、病室の窓から大学の半分ほどが見下ろせる。
このニアミスに親父さんはいい顔はしなかったが、辰巳を監視につけるだけの処分となった。
イチ(祐一朗)に関しては、登録もされていなかったようで、ヤツは彼女と医学生として入学した。
