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僕ら× 2nd.

第12章 IF --Khs,Ar,Shu,R

そのまま今日は昼までを病室で過ごす。

彼女の学校でイベントがあるとかで。

会場となった眼下には次第に人が流れ込む。
看護師を目指すのか中高生っぽい女のコたちや、気軽な健康チェックに来たエルダー。
ナースやドクターになりきって記念撮影をするチビッ子家族。

へぇ、結構人気なんだなと俺が思う一方で、彼女を見つけて萌えてる男。
口元を緩めて何度目かの独り言を吐いており、俺は適当な相づちを打つ。

「花野ぉ、可愛すぎるぅ。あぁ、ナースキャップもかぶせたい…」

「はいはい、似合うねぇ」

「終わったらどこで着替えるんだろ?パンストも脱ぐのかなぁ?入手したいなぁ…。今の瞬間、パンストになりたいなぁ…」

「ドエロ男はお前だろ」

「はまりすぎだよな。俺、心配で仕方ねぇ。
ああ、おいっ、男、近寄んなっ!ちょ、そこに立つと、俺が見えねぇだろー?ああーっ!」

彼女の姿が見えなくなったアルは、餌を欲しがる亀のように首を伸ばしたり、爪先立ったりと散々あがいた。

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