テキストサイズ

僕ら× 2nd.

第13章 ソーウ" キ プ 1 --Ar,Shu

俺たちは控え室に通されて、しばらく待機。
そのうちに辰巳がやって来て、声をかける。

「アル、こちらへ。柊は本條さんとうしろで」

そう言いながら、俺の左胸に花を飾る。

「何が始まるんだ?」

てっきり、どっかのグループの周年祭かと思っていたんだけど。

廊下へ出て、その扉が開く。。

「はぁっ?」

俺は目の前の光景に、呆気にとられた。

左右にわかれた参列者らが、こちらを向いて一斉に拍手をしてる。

そして、俺の正面に大理石の祭壇。

その横に、黒服の坊主と、見るからにウエディングドレスな女………。

「なぁ、フツーは男は、先に入って立ってるもんじゃねぇの?」

なんて、ぼそっと柊が言うのが聞こえるけど、そんなの問題じゃねぇだろっ!

ひきつる俺に、辰巳は容赦ない。

「アル、入れ」

と、ケツを叩く。

わけもわからず…というか、もう結婚式だってわかっちゃってるけど、なんでこんな状況になったのかわからないまま、バージンロードを俺は歩いた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ