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性歓寄宿舎【純情編】

第1章 歓びの時が始まる

歓び、という言葉がある。
多くは、肉体的な快楽を指す。
具体的には、男女のセックスの歓びのことだ。
そして、僕にとって、もちろんなつみにとってもそうだが、その歓びは至上のものだった。

僕もなつみも、まだ中学3年生である。当然、セックスをしたことがない。しかし、中学生は、セックスに非常に強く憧れる年代である。僕となつみにとってセックスとは、願望であり夢であり天国であった。
その到底かなわないと思われていたことが、いま、リアルになろうとしている。

中3の7月1日の朝7時半、僕は、心底歓びにあふれて、なつみと駅で待ち合わせをした。
早めに行き待つこと数分、なつみが来た。
なつみは僕の顔を見たとたん、その美しい顔をいままで僕が見たことのない表情に変えた。それは、初めての交わりを前にしたメスの顔、セックスの歓びに燃え上がる情熱の顔だった。

「なつみ、行こうか」
「行きましょう、カツキ」

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