テキストサイズ

不器用同士

第45章 2度目の学校

今日何かあったらと思うと怖い
だけど私は男を克服しないといけない
夢が叶ったら同業者に男がいるからだ
しかも聖の進学先は東京じゃない
だから今のうちに克服しないと…

「響」
「おはよ」
「悪い。遅くなった」
「電車に間に合えばいいのw」
「あー…キスしたい…」
「バカ」
「うるせー」
「今日の夕飯来る?」
「あ、ああ」
「そこでキスすれば?///」
「させていただきます」

今思うと聖はだいぶ私に惚れてるんだなーと思う
私も似たようなもんだけど
ただ聖は「キスしたい」とか言うからすごい恥ずかしい
まぁ私もキスしたいけど…

「大丈夫か?」
「え?あー。うん」
「何かぼーっとしてたから」
「今日の夕飯どうしようかなーと思ってw」
「ハンバーグがいい」
「子供かwまぁいいけど」
「よっしゃw」

そんな事を話してる間に教室の前に来た

「っっ…はぁ…行ってくる…」
「おう…」

入った瞬間全員の視線が集まった

「っっ…」
「響…ダメだったら」
「分かってる…あ、ちょっとついてきて」
「え?あ、ああ…」

聖side

響は何を考えてるんだ…?
わざわざ男の集団の方に近づいてる…

「…阿部…」
「「え!?」」
「響大丈夫か!?」
「聖騒がないでよ…これでもメンタルが…」
「悪い…」
「えっと…何?」
「今日…私の家に来て…夕飯食べていきませんか…?」
「「はぁっ!?」」

周りの男も言っていた
そりゃそうだ
響は男嫌いだから

「響何を血迷った!!」
「一応お礼しなきゃかなー…と…」
「でも響の家族が」
「…一人暮らしです」

周りは「おおーw」って言ってた
マジムカつく…

「今日俺が行くんだろ!?」
「バカ!!」
「あ…」

失言してしまった…
周りからの質問攻めが…
「毎日食ってるのか?w」「泊まった?w」「まず付き合ってる?w」
うるさい…全部無視だ…

「来ます…か?」
「…行く」
「フー!!⤴︎︎︎⤴︎︎」
「っっ!?…田中…すみません…また後で…」
「ああ…」
「響待てよ!!」

奇しくも俺と阿部の考えた事は同じだった

「「何で…?」」

響side

緊張した…
でもお礼だからな…

「響、俺もお前の家行きたい!!」
「っっ!?…田村…」

そう…田村光が来た…

「田村なんて他人行儀みたいな事しないでよ…行っていいでしょ?」
「ごめんなさい…」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ