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不器用同士

第45章 2度目の学校

「響の家行ってもいいのか?」
「あ…はい…大丈夫です…」
「え…?」
「昔の口調に戻ったのは演技。響はまだ男嫌いだよ」
「悪い…」
「響ー、本当にこいつ入れるの?朝の約束は?」
「ーっっ///後で言う!!///」
「可愛い…」
「あ?」「え?」
「あ、いや、何でもないです」
「あ…はい…」

何で阿部が響の家に…
キスできないじゃん…

「ここです」
「あ、お邪魔します…」
「着替えるので私の部屋来ないでください」
「はぁ!?」
「…何か…?」
「いや、大丈夫です」

阿部side

普通男の前で着替えるとか言うか?
てか聖リラックスしすぎじゃね?

「お待たせしました」
「あ…え?」
「響、可愛い」
「バカ!!///」
「確かに…」
「え!?」
「だろ!?」
「買い物行ってくる!!」
「じゃあ俺も」
「聖は阿部とお留守番!!」
「何でだよ!!」
「いいからお留守番!!」
「…はい…」

聖side

怒ってる響も可愛いな…
てか阿部が硬直してる…

「おい、何してんの?」
「え、何でもない」
「見とれた?」
「…」
「取ろうとするなよ?あー、コーヒーと紅茶とお茶何がいい?」
「は?」
「だから、何がいい?」
「じゃあ…コーヒー…」
「分かった」

俺は手早くコーヒーを淹れた

「はい」
「サンキュ…何でコーヒーの場所とか知ってるんだよ」
「毎日来てるからな」
「はぁ!?」
「響の夕飯美味いからな」
「あ…そうかよ…てか声出てよかったな」
「…何で声出なかったこと知ってるんだ」
「あ…会うつもりじゃなくてちょっと覗こうとしたら…思いっきりキスしてたから…」
「阿部…」
「見てたの!?」
「響!?」
「最悪…」
「すみません…」
「でも、普通に声出るようになったから」
「まさかあれでな」
「聖?黙らないと聖の夕飯1ヶ月無しだからね?」
「黙ります」
「あ、阿部が聖にLINEしたんでしょ?あれどういう意味?聖の前の私が可愛いとか何とか」
「っっ!?あ、あれは…」
「あれは?」
「あ、俺の事怖くなくなったんだな。普通に話せてる」
「…確かに…」
「もういい…見られたものは仕方ない…で、あれは?」
「聖がいると言いづらいというか…」
「聖、私気になるからいい?」
「…阿部…触るなよ」
「はい…」

俺はしぶしぶ部屋から出た
てか阿部が大丈夫な男の1人になってしまった…

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