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不器用同士

第7章 夏祭り

聖も握り返してくれたんだ…

私の右手に聖の体温が伝わってきて、なんか幸せだった

だけど何で聖は私の手を握ったんだろう…
聖は絶対分かってる

私が…酔ってるフリをしてることを

だって聖は毎日のようにお酒飲んでる
酔うことなんてすぐ分かる
だけど何で…
何でよっ!!

そうこう考えてるうちにセブンに着いた
ここは先輩が働いてるから流石に手を離した

何か…寂しい…

とりあえず食べ物買って外で食べて、また手を繋いで帰ることになった

「何か…わがままにつきあわせてごめん」
「別に」
「ありがと…」

私の家の近くに着いてしまった

「帰りたくない…(ボソッ」
「ん?」
「あ、何でもない!今日はありがとね」
「…じゃあな」
「バイバイ」

家に着いて、お風呂入って、寝ようとしたら何故か…
聖の顔が脳裏によぎった

私…

嫌…

嫌だ…

何で…

聖と離れると

すごく寂しくなるの…?

何で…

聖のこと考えると

ドキドキしてるの…?

嫌だよ…

私は…

聖が好きなの?

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