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不器用同士

第8章 私の想い

私はずっと考えてた
よく分かんなかったから綾にLINEしたんだ

《気づいたらぞっこんラブってある?》

って

すぐに綾から返信来た

〈聖?〉
《何でそう思うの?》
〈だって響は「祭りに聖と行くんだ〜」って言ってたでしょ?それに、今日祭りでしょ?惚れちゃった?〉
《わかんない…》
〈私の友達のの経験談だからよく分からないけど、聖のこと考えると苦しくなる?〉
《…なる》
〈何かしでかしたんでしょ〉
《うん…》
〈何したの?〉
《酔った勢いで手を繋いだ》
〈はぁ!?〉
《だよね…私が手繋いだんだから》
〈違う!!酔った!?飲んだの!?〉
《うん》
〈なんでそんなに平然としてるのよ…〉
《2本しか飲んでない》
〈そーゆー問題じゃ…で、何で手繋ごうと思ったの?〉
《面白そうだったから》
〈ダウト〉
《何で!?》
〈キミはそんなことで聖と手を繋いだりしない〉
《だから何で!?》
〈気づいてなかったの?〉
《何が!?》

綾の返信はすぐに来た

〈響さ、聖が近くに来た時必ず聖のこと見てたよ。それに私といる時より笑ってる〉
《嘘だ》
〈どうせ今日も「あーん」とか間接キスとかしたんでしょ〉
《したけど。普通じゃね?》
〈普通じゃない。人に彼氏がいないからって…〉

あやから「激おこ!!」って書いてあるスタンプが送られてきた

〈で、他にやらかさなかった?〉
《今日だけ彼氏になってって言った》
〈はぁ!?〉
《だから、酔った勢いで》
〈…ホントに酔ってた?〉
《酔ってたよ》
〈通話しよ〉
《いーよー》

綾からはすぐに通話が来た

〈酔ってなかったでしょ〉
「何でそう思うの?」
〈だって今酔ってる感じしないもん〉
「…酔ってるよ」
〈間が空いたね〉
「…」
〈自分から彼氏になってほしいと思ってたんじゃないの?〉
「いや…面白半分だから。聖がOKしたから驚いて酔いが覚めただけ」
〈そう…〉
「私は聖が好きなのかな?」
〈少なくとも響は聖といる時いい笑顔してたよ。誰よりも楽しいんじゃない?〉
「だって仲良いから…中学からの仲だし!!」
〈必死だね〉
「っっ!!…男友達はたむこうもいるじゃん!!」
〈聖の時ほど笑ってなかったよ〉
「…私は…聖が好きなのか…」
〈いつでも相談乗るよ〉
「それ…聖も言ってた」
〈そっか〉
「じゃあ私寝るわ」
〈ん、おやすみ〉
「おやすみ」

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