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不器用同士

第9章 通話越しの告白

私は今までにないくらい緊張してた
とりあえず聖に通話していいか聞かなきゃ…

《あのさ、通話していい?》
〈別にいいけど〉

私は恐る恐る通話ボタンを押した

〈何?〉
「あ、あのさ、昨日は一緒に祭り行ってくれてありがと。あと変なお願いしてごめん」
〈変なお願い?〉
「1日彼氏とか…」
〈覚えてない〉

絶対覚えてるな…

「あとさ、聖に申し訳ないんだけど…」
〈何が?〉

私は前に他の人に告ったことあったけど、聖の時は何故か違った
すごく緊張して、怖かった

「私さ…聖のこと…好きなんだ…」
〈っ!?…〉
「後で答え教えて…私は好きってこと言いたかっただけだから…」
〈…切るぞ…〉
「うん…」

その後まだフラれた訳じゃないのに泣いた
だって…絶対フラれるもん…

その日は一晩中泣いてた

次の日
まぁ…いつも通り聖とたむこうと登校してた
そしたらたむこうが

「目赤いぞ。何かあったのか?」
「…え!?まじで!?朝目掻きすぎたかな?…」

私はとりあえず笑うしかできなかった

「あ、今日英語の課題してないから課金するわ」

たむこうは頷いてた
だけど聖は無反応
絶対フラれるな…

放課後
私は聖にLINEした
答えを聞きたかった訳じゃない
毎日トータル30分以上聖とLINEしてるから別にいいかなーと思って

《聖はクラスマッチの競技何出るの?》

そしたら意外と早く返信来た

〈サッカー〉
《おー、見に行くw》
〈俺補欠だけど〉
《もしかしたら聖が試合出るかもしれないじゃん》
〈暑い中サッカーか…〉
《倒れたりしないでよ?聖がいないと面白くない》
〈気をつける〉
《あ、試合と試合の間図書室いない?》
〈あー、クーラーついてるもんな〉
《あ、たむこう図書委員だからいるんじゃね?》
〈見に行くかw〉
《そーだねw》
〈とりま風呂〉
《いてらー》

その後もどうでもいい話を午前1時くらいまでしてた

そしてクラスマッチの日になった

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