テキストサイズ

不器用同士

第10章 クラスマッチ初日

「あー、だるいー…」

学校に着いて、それぞれのクラスに行った瞬間私はつぶやいた
聖といた時はクラスマッチを忘れるくらい楽しい会話してたから
聖がいない時にいつも思う

やっぱ聖のこと好きなんだな

って…

「…き…響!」
「はい!!」
「どうしたの?ぼーっとして。体育館行かなきゃでしょ?」
「あ、うん。そうだねw」
「…聖のこと考えてた?」
「え!?いや!今日病院だから先生に聞きたいこと確認してて!」
「ふーん。ま、いいや。行くよ」
「うん」

そう。今日は病院の日
私の行く病院は学校から車で2時間半かかる場所だから今日は聖と一緒に帰れない…

長い開会式が終わって、私のクラスは1番最初の試合だったからだるいままバスケコートに行った

「はぁ…ま、補欠だからまだマシか…聖の試合見たいなー…早く終われー」

ぼーっとしてたら私のクラスが勝ってた
まぁ、中学の時バスケ部だった子がいたからか

「負ければよかったのに…(ボソッ」

私は周りに聞こえないように本音をぶちまけたw
それで男子のサッカーのタイムテーブルを見た

「え!?もう始まる!?」

そう言って3階の図書室の近くの窓からサッカーを見た
何で図書室近くかと言うと、周りに私が聖を見てることがバレないんだよねー

「あ、聖だ」

私の視力は両目0.1
しかもその日は眼鏡してないからいつも以上に見えないはずなのにすぐ聖が分かった
一周まわってすごいと思ったw

聖の試合が終わって、私は図書室に行った
どんな本があるか見てたら約束通り聖が来た

「お疲れ。試合出てたじゃんw」
「ホモ川が怪我しなければ座ってるだけでよかったのに…」

ホモ川…吉川のあだ名なんだよね
登下校、休み時間、昼食に1人の男子とずっと2人で仲睦まじくしてるからこんなあだ名に…w

聖は面白そうな本を探してブラブラ歩いてた
私はとりあえずついて行った

「聖、この本何か場違いなんだけどw」
「ん?」

その本はツアーガイドみたいな本だった
その本を聖はパラパラ見てた

「これどこにあるんだよw地図すらねーぞw」
「まじで?w」
「ほら」
「やばwこの本ほぼ使い道無いw」
「確かに」

そんな感じで図書室の一番奥の場所に行ったから私は聞いてみた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ