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不器用同士

第10章 クラスマッチ初日

「ねえ」
「ん?」
「まだ告白の返事できない感じ?」
「…この本面白そうだな」

思いっきり話を逸らした
やっぱ無理か…

「…面白そうだね」
「…そうだな」
「その本パラパラ見てみたら?」

私は話題を変えるので精一杯だった

答え聞く前みたいな感じで30分くらいブラブラしてた

「あ、ごめん。そろそろ病院行かなきゃだ」
「病院なのか」
「5分の診察のために2時間半かけて行かなきゃいけない…だる…」
「クラスマッチ出なくて済むじゃん」
「そうだけどさ…」

「私は聖と一緒に話してたいんだよ…」って言おうとしてしまった…
聖と一緒にいたいな…

「あ、LINEしていい?」
「別に。試合中は気づかないぞ」
「大丈夫。じゃあ、そろそろ行くわ」
「おう」
「補欠頑張れw」
「おうw」

私は保護者の車に乗って病院に行った
暇すぎて13:00頃にLINEしてみた

《だるいよー⤵︎⤵︎⤵︎》

意外と早く返信が来た

〈もう着いたのか?〉
《あと1時間は車移動…》
〈まじか〉
《しかもさ、薬1万超えだよw》
〈意外とするな〉
《量が多いからねw》
〈それよりさ、試合終わったの?〉
《クラスの奴らのおかげで負けることができたw》

私は「おめでとう!」ってスタンプを送った

〈これでダラダラできるわ…〉
《明日も図書室行く?》
〈暇だしそうしようかな〉
《じゃあ私も行く》
〈おう〉

聖とLINEしてたらあっという間に病院に着いた

〈病院着いたー。ちゃっちゃと診察終わらせてくるわーw〉
「おう」

診察が終わってから聖にLINEした

《終わったー》
〈お疲れ。これから帰るのか?〉
《いや、叔母さんの家に行ってから帰る》
〈まじか〉
《めんどいー》
〈確かに〉

私は叔母さんの家に連行されたw

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